植物園の中にある博物館である。化石や骨やホルマリン漬けがゴロゴロとおいてある。プラスティネーションされた人体もあったが、モロに顔がモンゴロイド系で、うわぁ…となった。たぶんなったのは僕ぐらいだろうが。さて、それはさておき。
前述のとおり化石がゴロゴロしている。骨もゴロゴロしている。二階では作業をしていてなぜかやぎと思しき骨の標本が手すりの上に立っていたりする。
一階と二階がほぼ吹き抜けになっていて(一角だけ二階がある)、こちらには現存の動物の骨の標本やホルマリン漬け稀にプラスティネーションがある。で、三階が化石、四階(四階もほぼ吹き抜け)が貝などの化石が展示してある。展示してあるというかおいてある。
そしてちびっ子が化石に頬ずりしている。いいのか?と思うが、監視員もいないしチェーンなどで入らないようにもしていないしケースにも入っていないので、別によいようだ。こちらは割とゆとりのある配置で、若干どういう意図で置いているのかよくわからない(道順もないし)が、博物館らしい博物館だった。むしろ触れ合える博物館なのでサイコーである。ただ、恐竜の骨の組み方が古く、ゴジラみたいなのがいっぱいいる。途中から尻尾をあげて前かがみな組み立て方に変わるが、一度置いたらその後変更はしない方針のようだ。できないのかもしれない。
一方一、二階の骨の標本に関してはガッチリと守られている。監視員もいる。カメラで寫眞を取っているぶんにはなにも言われないが、ちびっ子がチェーンを乗り越えようとすると首根っこ掴んでいる。だが、進入禁止区域にはそれこそゴロゴロと好き勝手に大量に骨が置かれているため、じっくり見ようとすると自分の首を伸ばすしかない。それでも台座に書いてある文字は読めないし、他の骨の影になって全体像がよくわからない。しかもなぜか途中に人物の胸像(標本ではない)がおいてあったりなどして非常にカオスである。まるで標本室である。というか標本室なんだろう。二階で作業しているし。
大学の標本室にいれてもらったことがあるが、しかしそれにしてももう少し整理されていたように思う。ホルマリン漬けも見やすいように並べられていたし、標本プレートだって閲覧しやすいようになっている。ここはほんとうに見せる気があるのか?と言いたくなるほど、適当にぼこぼことおいてある。一応分類らしきものはあるにはあるのだが、壁際の棚の上にいっぱい骨がつまれていたりして、まるで倉庫だ。ここらへん、サービス精神がよく出ていると思う。まぁ嫌いではないんだけども。
思うに、ここの職員がKITTEとかの展示を見に来たらぶったまげるんではなかろうか。あるいは大学内の非公開標本室とかたまたまはいる機会があろうものなら腰を抜かす可能性がある。そういやドイツの博物館も展示が壊れてたりケースの中身がいなくなってたりなど酷い有様だったが、それを考えると日本は博物館の人達が本当に優秀でいかに魅せるか(見せるかではなく魅せるか)ということをよく考えて展示をしている事がわかる。こういうあたりにもうちょっとスポット当ててみれば「クールジャパン」とか言わなくても文化を輸出していくことができるんじゃないかなと思うんだが、もったいない話である。
クジラもなぜか同じ種類のが割といっぱいあるのだが…さすがにシロナガスクジラは一体だけだったが。あと通路狭すぎ。